映画「ペネロピ」より今月のフレーズ♪
もうすっかり外出するのもおっくうになるほど、冬の寒さもいよいよ深まってきましたね。さて、そんな寒い日にあったかい家でゆっくり・ほっこり見たい映画『ペネロピ』を今回はご紹介します。
なんと主人公はブタの鼻と耳を持って生まれた女の子。ディズニー製作のファンタジー・ドラマですが、どちらかというと大人向けなテーマでとっても素敵な作品ですよ。
『ペネロピ』
(2006年・イギリス/アメリカ) / 上映時間 101分 / 原題『PENELOPE』
◆キャスト:クリスティーナ・リッチ、ジェームズ・マカヴォイ、リース・ウィザースプーン、キャサリン・オハラ 他
【あらすじ】一族の呪いのせいで、ブタの鼻と耳をもって生まれたペネロピ(クリスティーナ・リッチ)。呪いを解く方法は「彼女と同じ名家出身の男性が永遠の愛を誓うこと」。屋敷の中だけで育った彼女は、名家の子息たちとの見合いを繰り返すが彼女の顔を見ると逃げ出す見合い相手たち。そんな中、唯一逃げ出さなかったマックス(ジェームズ・マカヴォイ)に、ペネロピは必死の思いで自分からプロポーズするが、結果は“1000回分の失恋”。そしてある晩、マフラーで鼻を隠した彼女はついに一人で屋敷を飛び出し、初めての外の世界で生きようと決意したペネロピを待っていたものは―。
序盤では、一族にかけられた呪いなのにペネロピが背負うことになった彼女を不憫にさえ思いますが、必死に呪いを解こうとする母親と対象に、ペネロピが少しずつでも懸命に自分と向き合いながら前向きに生きようとする姿にきっと心を打たれます!
短いセリフが多く、ストーリーも分かりやすいので、ぜひ一度目の鑑賞から英語音声/日本語字幕で聞いてしっかりと作品を楽しんでから、好きなシーンだけ繰り返してセリフを発声してみるなど、英会話学習の教材のひとつとして一度鑑賞してみてください★
さて、そんな作品より今回は3つのフレーズをご紹介いたします!
①ペネロピが生まれてすぐ、彼女を医者に診せて診断結果を待つ母親をなぐさめるために、父親がこう言いました。
「These things happen all the time.」
↓
日本語訳
「よくあることだよ」
⇒これは、”ブタの鼻と耳をもって生まれてくる”なんて、よくあることだよ!となぐさめるために言ったのですが、よくあることではないのは明らかですよね(笑) ただセリフとしては、とても使いやすいと思います。「こうゆう事」を表現するために複数形を使っていることがここではポイントですね。
"all the time"というのは話し言葉で、「よくある」や「その間ずっと」というのが元々の意味で、"very often" や "always"に似ていますが、文末に付け加えやすいので頻出です。また"That kind of thing happens all the time."とも言えますね。
②ペネロピが母親に投げやりなことを言った後、こう付け加えました。
「Never mind. I overreacted.」
↓
日本語訳
「やめましょう。大げさだったわ。」
⇒"Never mind"は「気にしないで、大丈夫」という頻出フレーズですが、「心配しないで」という日本語の感覚よりかなり軽いイメージで使います。ここでは、やめましょうと意訳していますが、「投げやりに言いすぎたわね、はいはい、ごめんなさい」というニュアンスです。
「オーバーリアクションだなあ」とよく言うとおり、英語でもoverreactという動詞で「大げさにとる、過剰反応する」という意味になります!つい、リアクションと言いたくなるかとは思いますが、ここは動詞を使ってネイティブらしくサラッと言えるとカッコいいですね(笑)
③最後は、ペネロピが初めてパブでビールをジョッキで注文するシーンから。
店員「Can I get you something?」
ペネロピ「Can I have a beer on tap, please?」
↓
日本語訳
「ご注文は?」
「ビールをジョッキでお願いできる?」
⇒おなじみの注文フレーズで"Can I ~?"を使います。日本語でも同じですが、より丁寧な印象を与えるのが、この注文する側も疑問形で答えるという方法です。特にこの時のペネロピは初めてのお店で初めてビールを注文するわけですから、少々かしこまって答えたのもありますね。また最後に付け加えた"please"からも丁寧さが伝わりますね。もちろん "I’ll take ~" で「~をください」でも大丈夫です。
さて注意していただきたいのが、“tap”は樽から生ビールを直接を注ぐ際の「蛇口」を意味しますが、“on tap”を用いた表現は、質問する場合に使うのが一般的です。「I’d like an Asahi on tap.」とは言わずに、この場合は“on draft”を用いてくださいね。
最後に、ラストシーンで「ペネロピの物語」を聞いた子供たちの感想が、とってもかわいらしくて素敵なセリフがあるので、その一部を抜粋してご紹介したいと思います♪
“So, there we were. And we lived happily ever after.
Well, happily ever after so far at least.”
「こうして2人は幸せに暮らしました。そう、少なくとも今のところはね。」
“I don’t get it. What does it mean?”
「わかんない、何が言いたいの?」
“Well, what do you think it means?”
「そうね、みんなはどう思う?」
“Rich people suck!” 「金持ちは最低!」
“It’s always the mother’s fault”「悪いのはいつもママってことでしょ」
“We’re all cursed?”「僕らも呪われてるの?」
“It’s not the power of the curse, It’s the power you give the curse.”
「呪いの力じゃないよ、僕たち自身が呪いを作るんだよ」
See you (@^^)/~~~
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